Letters from the four seasons 四季の便り
Letters from the four seasons 四季の便り
おいしい食卓の法則。 おいしい食卓の法則。
おいしいものは、時間が運んでくる。 おいしいものは、時間が運んでくる。

旬の食べものは、味が濃い。
時間と手間がぎっしりつまっているから。
ここの子どもたちは好き嫌いが少ない。

健康のためじゃなく、おいしいから食べる。
わたしたちに必要なものは、四季が知っている。

四季の移り変わりがひとを、作物を、実らせる。
必要なものは、太陽と水と土と空気。
ここにはすべてそろっている。

四季の移り変わりがひとを、作物を、実らせる。
必要なものは、太陽と水と土と空気。
ここにはすべてそろっている。

安曇野北部にある松川村。
ここは、長寿で有名な長野県のなかでも特に長寿で知られた村。
その秘訣は「豊かな自然の中で、自分たちで作ったお米や野菜を口にしているから」だと言います。
北アルプスから年中冷たく澄んだ水が湧きでているこの地では、夏でも冷たい水をたっぷり田んぼにひくことができます。
砂土壌は水はけのよく、気候は昼夜の寒暖差が大きい。
水、土、気候、きれいな空気。
ここには、お米作りに必要な条件すべてがそろっているのです。

お米の美味しさは、代掻きの美しさで決まる。

お米の美味しさは、代掻きの美しさで決まる。

安曇野の春は、米づくりの大切な作業である“代掻き”で始まります。
田んぼに水を張って、土を細かく砕いてかき混ぜます。
撒いた肥料を均一に混ぜ、土の表面を平らにすることで、苗をムラなく育てられるのです。
農家の方のあいだでは昔から“苗半作”という言葉があり、米づくりの半分は苗で決まると言われています。
だからこそ、この代掻きは手間ひまかけて丁寧に行われるのです。
代掻きを終えた水田は、まるで水面鏡。
水面に雄大なアルプスを映した“さかさアルプス”の美しさには目を見張るものがあります。

機械が逃がしてしまうおいしさを、 自然は逃がさない。
どんな機械もひとの手間にはかなわない。

機械が逃がしてしまうおいしさを、
自然は逃がさない。
どんな機械もひとの手間にはかなわない。

全国でたった15軒の農家の方だけが生産できる鈴ひかりは、化学肥料を一切使わず、農薬も最低限に抑えた「特別栽培米」。食味コンクールで金賞も受賞しています。
美味しさも安全性も折り紙つき。
その鈴ひかりを生産している3軒の農家さんにもうひと手間くわえていただきました。
それが「はぜかけ」。
通常、収穫した稲は機械乾燥することが多い中、田んぼに組んだ枠に束ねた稲をかけて 昔ながらの天日干しで乾燥させます。
機械乾燥なら4日程度のところ、2週間から1か月かけて秋の穏やかな太陽の光と爽やかな風で旨味をギュウっと凝縮させるのです。
炊きたてがおいしいのはもちろん、粘りがあるため冷めてもおいしい。
お弁当やおにぎりにしてもお米本来のおいしさを堪能していただけます。